もの作りの上流で故障予知、健全性を保てるデザインツール現る

製造業界では今、新たな革新がはじまっている。もの作りの現場にIoT(モノのインターネット)や、AI(人工知能)によるデータ分析/画像解析といった先進技術を展開する動きが加速している。

それとともに、製品や生産設備の故障予知技術が求められている。この要求が高まっていても、多くの企業で、「分析のベースとなる稼働データを適切に取得できていない」。対象物におけるセンサーの配置が適正でないために必要十分なデータを蓄積できず、分析精度が低下したり、その過剰設置がコスト増を招いたりする。課題解決の鍵はセンサー設計の最適化にあるものの、故障予知のためにそれを実現するツールはこれまでなかったという。

電通国際情報サービス(ISID)は、メルボルンを本拠とするPHM Technology社との販売代理店契約に基づき、この企業が開発・提供するセンサーアーキテクチャ最適設計・検証ツール「MADe PHM」の提供を本日より開始する。

設計・開発段階でユーザは自社ニーズに応じた最適センサー設計をシミュレーション対象物の設計データをもとに解析用のモデルデータを生成し、物理法則に基づいて故障に至るメカニズムを解析することにより、最適なセンサーの数や位置を導くことができる。そして、稼働中機器の診断にも活用可能といった特長を備えている。

同ツールは、高度な保全技術に関するシステム工学的アプローチを指すコンセプト「PHM Design」(前兆および健全性管理デザイン)をベースに、アメリカ国防高等研究計画局とオーストラリア国防局の技術をもとに開発されていて、これまでに、主要各国の政府機関や先進的な企業・団体で広く採用されているという。

ISIDは、かねてより注力している故障予知分野のソリューションにこのツールをラインアップ――。これにより、故障予知に取り組む国内製造業のさらなる課題解決を支援していく構えだ。