お風呂を出る最適なタイミングを通知するロボット、博報堂が開発

博報堂は、ユーザーの嗜好と体調に合わせてお風呂を出る最適なタイミングを通知するIoTロボット「fuuron(フーロン)」を開発した。最適な入浴環境をお知らせして健康管理につなげる効果が期待できるという。

fuuronは、搭載している温度センサーとタイマーセンサーが湯温と入浴時間を計測して、湯温が高過ぎたり、低過ぎると内蔵のLEDが点灯し、お風呂を出る時間になると点滅して通知する。

お風呂研究の第一人者である東京都市大学の早坂信哉教授の監修のもと、様々な「モード」を設定できる点が特徴。例えば、「美肌モード」を設定すると、長湯による肌からのセラミド流出などを防ぐ適切な湯温と入浴時間を通知する。その他にも「美肌モード」「花粉症モード」「ダイエットモード」など、ユーザーの嗜好と体調に合わせた設定が可能。

また年々増加する、高齢者を中心とした入浴事故を防ぐための「見守り機能」を備えている。高齢者がロボットを長時間湯船に浮かべた状態が続くと、高齢者に何かあったと認知して、遠隔の近親者のスマートフォンに警告が送信される。

さらにユーザーは、入浴した実際の温度や時間のデータをログとしてスマートフォンで管理し、毎日の健康管理に役立てることができる。

fuuronによって得られた入浴のログデータは、東京都市大学、東海大学がクラウド上で収集。博報堂は収集されたデータを両大学と協働して入浴実態の解析を行い、より良い入浴環境についての情報発信につなげる計画。