テルモは、「テルフュージョンシリンジポンプSS型3TCI」(以下、シリンジポンプSS型3TCI)の販売を開始した。希望小売価格は52万円で、2018年度にスマートポンプシリーズ全体で8億円の売り上げを目指す。
シリンジポンプSS型3TCIは、全身麻酔薬をTCIという血液中の薬剤濃度を調節する方法で投与するシステムを搭載したシリンジポンプ。テルモが2001年に発売した「テルフュージョンTCIポンプTE-371」のリニューアル製品で、新しい国際規格に対応すると同時に使いやすさと安全性に寄与する機能の充実を図った。
シリンジポンプSS型3TCIは、液晶画面は大型でカラー化され、内蔵バッテリーの連続使用時間は約8時間と従来比4倍になった。また、TCIモード、mg/kg/hモード、薬剤ライブラリモード、mL/hモードなど用途・薬剤で選べる投与モードを利用できる。さらに視認性に配慮したカラー画面と多彩な表示が可能。
同製品は、2012年からテルモが販売している輸液システム「スマートインフュージョンシステム」(スマートポンプ)の一つとして、薬剤量の設定間違い防止に役立つ薬剤ライブラリ機能、業務効率化につながる病院内IT連携機能などを備えている。