ワークの投入効率が2倍、仕分け精度が向上するRFIDタグ読み取り装置

椿本チエインは、ソータ用RFID読取装置「T-TRAYREADER」を開発し、アサヒ・リンク 岐阜LCセンターに納入したことを発表した。

物流の現場では、人手不足を背景に、入荷・出荷、在庫など複数の情報を一挙に取得できるRFIDタグを活用した省人化、合理化ニーズが高まっている。一方、同社のトレー式仕分け機「リニソート」は高速仕分けを特徴で、最高速度96メートル/分で通過するトレー上のRFIDタグの情報を正確に読み取るには電波の反射、拡散など多くの技術的課題をクリアする必要があった。今回、ソータ用のRFID読み取り装置としてT-TRAYREADERを開発した。

従来、リニソートでは、ワーク投入口で商品情報を入力し、空いたトレーに商品を載せることで仕分けを行っていた。ワークの投入作業は、作業者が個々のワーク(搬送物)に付属するバーコードをスキャナで一点ずつ読み取ることで商品情報を入力していた。

T-TRAYREADERでは、RFIDタグのついたワークをトレーに載せるだけで作業は完了する。ソータ上の読み取り装置を通過する際にRFIDタグのデータを自動で読み取り、商品情報入力と仕分けを行なうことを可能にした。T-TRAYREADER導入により、作業を簡素化するとともに、ワークの投入効率・仕分け精度の向上が図れる。