東京エレクトロン デバイス(TED)、金沢エンジニアリングシステムズ(KES)、ウイングアーク1st(ウイングアーク)は生産設備の予知保全を実現するIoT&AIシステム構築ソリューションを開発し、3社が連携して提供を開始した。
近年、製造業の現場ではIoT(モノのインターネット)を活用した生産設備の異常検知や故障予測などの予知保全への関心が高まっている。予知保全の実現には、多種多様な機器からのデータ収集、可視化、分析による設備の状態判別、一連の処理を実行するためのシステム化が必要になる。しかし、その実現にかける時間やコストの負担があり、IoT活用のハードルが高いのが現状だ。
生産設備の予知保全を実現するIoT&AIシステム構築ソリューションは、TED、KES、ウイングアークの持つ「PLCデータ連携・制御」「データ自動分析」「データ可視化」の技術を相互に連携し、データ収集環境の構築、設備の状態診断、可視化までを開発なく、一気通貫で構築することが可能。
生産現場で多く使用されているPLCから収集したデータを工場内で自動分析・学習・モデル生成、実行し、生産設備の状態診断結果をクラウドで可視化することで、エッジコンピューティングとクラウドサービスの両方の利点を活かした効率的なシステムを構築できる。
KESがPLC連携、制御を、TEDがデータ分析の自動化を、ウイングアークがデータの可視化をそれぞれ担当する。今後3社は、このソリューションを広く展開し製造業のIoT活用の推進させることを目指す。