振動データの見える化システムを開発

リコーインダストリアルソリューションズは、ファナックの協力を得て開発した「ファナックの小型切削加工機ロボドリル(ロボドリル)用加工状態モニタリングシステム」の開発を発表した。今後、商品化に向けて取り組みを進めるという。

ファナックの協力を得て開発した、ロボドリル用加工状態モニタリングシステムは、リコーの振動センサーと専用コントローラが組み込まれ、「工具状態」と「加工状態」の2つの見える化を可能にする。

工具状態の見える化では、工具の磨耗による振動変化をとらえることで、ユーザーが最適の工具交換タイミングを判断することが可能となる。初期状態からの振動パワーの変化をスコア化し、振動の振幅や周波数の変化の指標を分かりやすく示せる。

加工状態の見える化は、段取りによる不備、加工条件の不適正、工具破損による異常振動を記録し、トレーサビリティーに役立てられる機能。また、API(Application Programming Interface)により、NAS(Network Attached Storage)やPCサーバに波形やスコアのデータを蓄積し、分析に役立てるデータ連携も可能。

同社によると、切削の状態・マシンの状態・段取りの状態などが分かり、生産性向上、トレーサビリティー、保全につなげることが可能だという。