同志社大学、自動運転技術の研究・開発にZMP製品を活用

ZMPは、同社が販売する自動運転開発プラットフォーム「RoboCar MV2」が、同志社大学 モビリティ研究センターにおける研究や実証実験の実験車両として導入され、自動運転技術の研究・開発において活用されていることを発表した。

高齢化社会に突入する先進諸国、モータリゼーション普及に伴い交通障害や環境悪化が進む発展途上国において、近年の情報通信に関する技術革新を背景とした移動手段(モビリティ)のパラダイムシフトが求められている。

また、情報通信技術を基盤としてセンシング、自動制御、ロボット技術の融合が必要となっている。一方で、クルマなどの従来型交通手段と将来型モビリティの補完関係の構築を考慮した社会への普及および制度の検討も不可欠となる。

同志社大学 モビリティ研究センターでは、情報システム、制御システム、社会システムが密接に協調・統合し、さらに生体情報を考慮することで、将来に向けたモビリティ変革を実現するための新技術の研究開発および社会への普及検討を行っている。

研究における実験用車両は、ZMPの自動運転開発プラットフォームであるRoboCar MV2を活用。RoboCar MV2は、市販一人乗り電気自動車をベースとして、外部コンピュータから車両制御ができるように改造された自動運転開発プラットフォーム。ユーザーは付属のPCにインストールされたサンプルプログラムで容易に車両を制御できる。

またRoboCarとの通信用に提供されるAPI(Application Programming Interface)の情報を使って、ユーザーが独自のコンピュータから車両を制御でき、自動運転やADAS(高度運転支援システム)にかかわる多くの開発関係者が利用しているという。

ZMPでは同志社大学 モビリティ研究センターに導入したRoboCar MV2に加え、遠隔操作の実験を行いたいユーザー向けに遠隔操作用の専用PC、Wi-Fiルーター、ステアリングコントローラを追加した「RoboCar MV2遠隔操作パッケージ」を提供。また、自動運転の実験を安価に素早く開始したいユーザー向けに、自動運転のオープンソースソフトウェアであるAutowareを搭載した「RoboCar MiniVan Autowareパッケージ」も併せて提供する。さらにZMP独自の自動運転コンピューティングプラットフォーム「IZAC」の提供を行っている。