データを無意味化してセキュリティ対策を向上

ZenmuTechは、データの無意味化で意識しないで「情報の安全」を実現するオープン・セキュリティ・インフラストラクチャ「ZENMU」のエンジン部分を、今までの「ZENMU SDK」からさらに処理速度や分散サイズの性能を高め、「ZENMU Engine 1.0」として提供開始した。

ZENMUは独自の秘密分散技術を用いて、データを意味のない形に変換・分割して、分散管理するライブラリツール。分割したデータ片の1つでも欠けていると復元することはできず、またそれぞれのデータ片からでは一部ですら推測できない全く無意味なものとなり、全ての分散片が揃ってはじめて元の情報に復元可能になる。

ファイルの秘密分散処理を行い、任意の割合で複数の分散ファイルに保管する機能や、複数の分散ファイルから復号化処理を行い、元のファイルに戻す機能、分割数の設定機能及び内部変数に設定されている内容を取得する機能などを備える。

今回、新たなアーキテクチャーを採用したことで、分散・復元の処理速度を向上。また、ZENMU Engineでは固定サイズで分割でき、元データのサイズによらず1片を最小32バイト(ヘッダーを除く)にすることも可能になった。ZENMU SDKで分散した分散片は、ZENMU Engineによって復元できる。

同社によると、ZENMU Engineの利用により、IoTやFintech分野での情報漏洩対策や重要データの送受信などに加え、認証分野での利用やブロックチェーンとの組み合わせることで、より高度なセキュリティの実現が期待されている。