IoT/M2M関連機器ODM専業メーカーであるサーコム・ジャパンは、法人向けODM製品としてスマートスピーカー「TONE」を提供開始した。
ホームIoT機器の操作がスマートスピーカーを経由するものへと集約が進むことを想定し、TONEでは、双方向の音声コミュニケーションに必要なマイク、スピーカーの性能に加えて、「Zigbee」「Z-wave」「BLE」などの省電力無線を選択採用できる。
また、ユーザーの既存サービスで使用されているホームIoT機器を引き続き有効に活用することが可能。さらに、異常時のサービス継続性を確保するためのバックアップとして、3G/LTEの移動体通信網への対応や、バッテリーによる電源断時への対応もオプションとして用意している。
スマートスピーカーは音声処理や各種無線通信、画像処理など様々な技術が組み合わさった製品です。サーコム・ジャパンではこれまでIP Phone、IPカメラ、VoIP機器、ブロードバンドルーター、省電力無線ゲートウェイ(IoTゲートウェイ)といった、スマートスピーカーを構成する様々な要素技術を持った製品設計の実績がある。
2017年に複数の製品がリリースされ、本格的に普及が始まったスマートスピーカー。スマートフォンやPCによってユーザーが機器をコントロールするというスタイルから、「音声により機器と対話する」という次世代のスタイルへと変化させる大きな転換点となった。
スマートフォンのアプリケーションに操作を依存していた、これまでの空調や照明など住空間のコントロールを実現する「ホームIoT機器」は、スマートスピーカーとの接続による新たなライフスタイルの訴求と付加価値が創造される未来が期待されているという。