中小企業の無線LAN、不許可端末を手軽に接続阻止

近年、日本でもBYOD(私有デバイスの業務利用)が広がりを見せている。背景には政府主導で進められている「働き方改革」があり、スマートフォンやタブレットなどを活用するテレワークの導入があり、職場における無線LANの普及が情報資産への敷居を低くしている。

無線LANを導入する企業では、社内の機密情報の「流出」や、グループ企業、取引先企業等に攻撃が仕掛けられる「踏み台」リスクの考慮を要する。企業ネットワークを狙う第三者の端末はもちろん、社員の私物端末等の接続を防止する必要がある。企業の規模を問わずリスク対策が求められるものの、中小企業においては、情報セキュリティの検討が不十分なまま無線LANが導入されるケースも少なくないという。

ソリトンシステムズは、無線LANに対し認証機能を提供するクラウドサービス「NetAttest EPS Cloud」の提供開始を発表した。EPS Cloud は認証アプライアンス国内シェアNo.1のNetAttest EPS をもとに導入・運用のしやすさを追求したサービス。簡単な設定をするだけで強固な端末認証(電子証明書を利用したEAP-TLS)環境が整い、会社が許可していない端末の接続を防止できる。

安全な無線LANの構築が可能で、数10~300名規模の中小企業でも手軽に利用できるという。今回の製品は、「優れた端末認証」、「デジタル証明書利用の懸念点を解消」といった特長のほかに、「社内冗長オプション」を備えていて、ユーザー企業は社内LANにアプライアンスを置くことで、クラウドと通信ができない際にも認証を継続し可用性を高めることができる。

提供価格は、初期費用が10万円で、100ライセンスを含む基本サービス月額費用が1万円。追加も100ライセンス単位となっていて、社内冗長オプション(1式)の初期および月額費用はそれぞれ、5万円、1万円だ。