ソフトバンク、渋谷区エリアで5Gの実証実験

ソフトバンクは、第5世代移動通信システム(5G)向け候補周波数帯の一つである4.5GHz帯の実験試験局免許を取得。エリクソン・ジャパンと協力し、渋谷エリア(東京都渋谷区)において、5Gの実証実験を2018年4月から実施する。

今回の実証実験開始により、ソフトバンクの「5G×IoT Studio」の5G実証実験のフィールドエリアがさらに拡大し、赤坂エリア(東京都港区)と芝大門エリア(同)、品川エリア(同)に加えて4カ所目となる。

ソフトバンクは、5GやIoT(モノのインターネット)を活用した新たなサービス、ソリューション、プロダクトの提供を目指す企業向けに、5G実験機器での技術検証ができるトライアル環境を提供。様々な企業と新たな価値の共創を目指す「5G×IoT Studio」を開始している。

実証実験では、5Gで使用予定の新たな無線インターフェースを採用し、5Gの目標である超高速ブロードバンド通信などの実現に向けて、1人当たり1Gbpsを超える通信ネットワークの動作検証などを実施する予定。

5Gの商用サービスを想定し、高層ビルなどの遮蔽(しゃへい)物があるフィールド環境での電波伝搬特性の検証、高速移動時のハンドオーバーの検証、「Massive MIMO」や「MultiUser MIMO」などの要素技術を用いた超高速ブロードバンド通信やコアネットワークの動作などを5Gの候補周波数帯で検証する。

ソフトバンクは、2016年9月から5Gの有力な要素技術の一つであるMassive MIMOの商用サービスを世界で初めて提供するなど、5Gの導入に向けて様々な最新技術を提供。来るべき5GやIoTの時代に向けて、商用サービスで得られた知見の活用や実証実験を通じてノウハウを蓄積し、5Gネットワークの展開時には、実際の商用環境下においても安定したサービスの実現を目指す。