テレワークの状況が見える、安心のマネジメント支援システム

日本では今「働き方改革」が叫ばれ、どこに居ても、育児や介護をしながらでも就労できるしくみ、テレワークの導入を検討する企業が増えている。一方で、部下の姿が見えないことへの不安や、サービス残業を強いられるかしれないといった懸念から、テレワークを避けようとする人たちがいる。

時間や場所にとらわれない働き方が生産性向上に寄与することは明らかだろうに。実際、社員3,000人を対象に一昨年、テレワークの検証を行った日立ソリューションズでは、その後のアンケートにおいて、管理職や利用者が実施前に感じていた漠然とした不安は減ったものの、依然として全体の60%は「不安がある」と回答していて、そのうち7割の42%が「見えないことへの不安を抱えている」ことがわかったという。

ソフトウェアロボット(RPA)や人工知能(AI)など先進技術を駆使する「ワークスタイル変革ソリューション」を顧客へ提供している同社は、上記の結果を受けて、昨年9月より、テレワーク状況をさらに可視化することで本人及び周囲の不安を低減し、テレワークを推進できる新たな仕組みを社内試行し効果を検証――。そしてきょうそれをテレワーク向け就業管理システム「Work Time Recorder」として16日から提供開始と発表した。

マイクロソフト社の「Skype for Business」によってチームメンバーがリアルタイムに業務状況の共有もでき、円滑なコミュニケーションを実現するという。ワークタイムレコーダーは、テレワーク利用者のPCにクライアントソフトをインストールすることで、おおもとのシステムが作業内容を記録し、テレワークの業務報告書やPCの操作レポートを自動作成し、管理職の組織マネジメントを支援するという。

同社の社内検証では、在宅やサテライトオフィスなど、働き方に応じて時間の異なる業務、就業時間の使い方の把握につながったとのことだ。