全身領域の血管内治療を支援する血管撮影システム

島津製作所は、1台で全身領域の血管内治療(インターベンション)を支援する血管撮影システム「Trinias(トリニアス)」シリーズ「unity smart edition(ユニティ スマート エディション)」計3モデルを販売開始した。

狭窄した血管をカテーテルによって拡張する血管内治療は、身体への負担が比較的小さく、治療デバイスの高度化や手技の確立も進んでいる。

島津製作所が販売開始した同製品は、血管撮影システムを1台で運用している病院向けに、限られたスペースでのワンマンオペレーションを支援する目的で開発したモデル。頭部から心臓、腹部、下肢までの広い領域の血管内治療を1台で支援できるよう、同社Triniasシリーズで利用可能な様々なX線画像処理技術に対応する。

術者が手技に専念できる環境を実現するため、手技中に必要な情報をメインモニタに集約したインターフェイスを新たに採用。直感的な操作を可能にするタッチパネルコンソール「SMART Touch(スマート タッチ)」を標準搭載するとともに、メインモニタの画面デザインを一新して手技中に必要なポジショニング情報やX線照射量情報の視認性を高めたことで、ワンマンオペレーションも支援する。

また、ワークスペースを拡大すべく、制御キャビネットの設置面積を約30%低減した。システムの信頼性向上を図るために新しい通信方式も導入し、操作室と機械室をつなぐケーブル本数を7分の1に減らすなど、シンプルな設計を追求したという。

さらに画像上のノイズを従来製品の約半分に低減してステントなどの治療デバイスを鮮明に表示する「SCORE StentShot(スコア ステントショット)」をはじめとした様々な技術を備える。

提供価格は、3億円からとなっている(税別、システム構成により異なる)。