高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクターは、同社が新開発した4.2μm裏面照射(BSI)ピクセルを特長とする、業界初の1/1.7インチ、2.1メガピクセルCMOSイメージセンサー「AR0221」を発表した。
AR0221は、センサー解像度1936H×1096Vの、非常に優れた3露光線インターリーブHDR(High Dynamic Range、ハイダイナミックレンジ)を提供する。1080pで30fpsのフレームレートと、可視光および近赤外の波長にわたって極めて優れた信号雑音比(SN比)をサポート。鮮やかな色とハイコントラストの16:9の画像は、要求の厳しい産業用途に最適だという。
同センサーは、4レーンのMIPI CSI-2とHiSPi SLVSの形式で、デュアルデータ・インタフェースを提供。インダストリアル・グレードの仕様を満たすように設計されており、動作温度が―30°Cから+85°Cの範囲で、厳しい屋外環境で動作可能。カバーグラスに反射防止コーティングが施された高い耐久性、信頼性、堅牢性を持つiBGAパッケージに封止されており、シンプルな二線式のシリアルインタフェースを通して、プログラムで制御可能。
オン・セミコンダクターのイメージセンサー・グループのコンシューマ・ソリューション部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャであるジァンルカ・コッリ氏は「AR0221は、低照度での極めて優れた感度とSN比性能のおかげで、このクラスで業界最高レベルのCMOSイメージセンサーとなっている。オン・セミコンダクターは、ウィンドウイング、黒レベル自動補正、オンボード温度センサーなどの機能を加えることで、新世代のセキュリティと監視カメラを実現するイメージセンサーを製造している」とコメントする。