手話通訳士による高品質遠隔手話通訳サービスを提供

インターネットイニシアティブ(IIJ)の100%子会社で法人向けWANサービス事業等を展開するIIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)は、クラウド型ビデオ会議サービス「COLLABO de! World」を活用した手話の遠隔通訳サービス「R sign language」を2018年5月下旬に提供開始する。

2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」により、行政機関や事業者においては窓口対応をはじめとして様々な取り組みを進めている。聴覚障がい者の方々に対しては慢性的な手話通訳者の不足もあり、Skypeなどのビデオ通話を使った遠隔手話通訳サービスの導入が進められている。

しかし、より高いセキュリティが求められる環境での利用や、手話の細かなニュアンスをより鮮明に届けるには、高品質なビデオ通話を導入する必要があり、多額な初期投資やシステム運用負荷の発生等が課題となっていた。

IIJグローバルでは、自社のCOLLABO de! Worldとシュアールが提供する遠隔手話通訳サービスを組み合わせることで、初期投資不要で高品質ビデオ画像による手話通訳サービスを開発した。

遠隔手話通訳サービスは、必要な端末からゲートウェイ機能までをパッケージ化し、高品質なビデオ会議をサービスとして提供する。ビデオ通話端末をインターネットに接続し、端末画面のボタンをタッチすると、コールセンターの手話通訳士を呼びせる。手話通訳サービスは、対応時間内であれば何回でも利用可能。

同社によると、企業の経営会議などにも使用されるグレードのシステムを利用することで、手話の微妙な指や手の動きをリアルに表示。画像のコマ落ちやノイズも発生しにくい仕組みを取っているという。