ハイエンド超音波診断装置をいっそう小型軽量化

人が聴くことのできない音の波、超音波はイルカが仲間との会話に使い、コウモリが周辺探査に用いている。そして人間界でも、さまざまな分野で利用されている。

医療分野もその一つで、たとえば胎児の様子を捉えた画像を、自身あるいはテレビ番組等で見たことのある人は多いだろう。

きょう、キヤノンメディカルシステムズは、体内の様子を知ることができ、疾病の早期診断や早期治療に役立つ汎用の超音波画像診断装置において、新たにハイエンドのAplio a-series「Aplio a550」と「Aplio a450」を発表した。昨年ラインアップを拡充したAplio i-seriesの高性能なビームフォーミング技術を受け継ぎながらもさらなる小型・軽量化を実現したという。

浅部から深部まで細く均一な超音波ビームを高密度で送受信できるiBeam Formingによる高画質性能や、幅広い臨床領域をカバーする先進の臨床アプリケーション、直感的に操作可能な優れたエルゴノミクスが大変好評だという。Aplio i-seriesの機能に加えて、今回の新製品では、「選べる豊富な臨床アプリケーション」や、少ない投資で幅広い臨床領域をカバーできる「既存装置と互換性のある豊富なプローブバリエーション」といった特長を備えている。

低速で微細な血流を描出できる同独自の血流イメージング技術「SMI」、組織の硬さを表示するStrain ElastographyやShear Wave Elastography、CTやMRI、過去に検査した超音波画像と検査中の超音波画像を連動して表示するSmart Fusion、胎児をよりリアルに描出するLuminanceや臓器の内部と表面構造を同時に表示して観察可能とするShadow Glassなど、多彩なアプリケーションを搭載可能としている。

新製品は、国際医用画像総合展(ITEM2018)に出展される。