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深刻化している鳥獣害対策のクラウドサービスを開発
富士通鹿児島インフォネットは、全国の地方自治体などで深刻化している鳥獣被害の対策ソリューションとして、鳥獣害対策クラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai(秋彩)アグリマルチセンシングSaaS 鳥獣害対策クラウド」を国内で初めて開発した。
鳥獣害対策クラウドは、鳥獣による農作物への被害対策に取り組む地方自治体や猟友会向けに、わなの設置位置や鳥獣の捕獲情報を可視化する機能などを提供し、捕獲実績の集計や捕獲活動経費の手続きに伴う帳票出力など、鳥獣害対策に関する業務運用の効率化を支援するもの。
わな設置状況の写真をもとに、わなの設置位置をGoogleマップ上にピン表示。ピンをクリックすると写真が拡大表示される。捕獲時の情報や見回りの記録がボタン操作で簡単に登録できる。また、農林水産省鳥獣被害防止総合対策交付金実施要領様式(H29.3.31版)に対応する捕獲実績報告に必要な帳票をボタン操作で簡単に作成できる。さらに、日付指定した範囲で獣種ごとに捕獲場所、頭数を地図上に色分け表示し、捕獲数が多いエリアをイメージ表示する。
サービスを導入することで、わなの設置場所に関する住民からの問合せや登山者などへの注意喚起に活用可能。捕獲実績の集計や捕獲活動経費に関する事務手続きを効率化できる。申請された捕獲実績と写真データを照合することで、捕獲実績の証明や捕獲活動経費の確認が容易になる。加えて、捕獲情報や見回り記録を活用し、猟友会や地域住民との捕獲計画や対策に役立てることも可能。