物流施設事業プラットフォームを強化、三菱地所グループ

三菱地所が、千葉県習志野市において開発を進めていた、地上4階建て・延床面積約39,100平方メートルの物流施設「ロジクロス習志野」が竣工。運営管理業務を2016年8月に連結子会社化した東京流通センターに委託することを決定した。

三菱地所グループは、2017年5月に発表した3カ年の中期経営計画で、物流施設事業のプラットフォーム強化を目標として掲げている。従来、竣工後の運営管理業務は外部の管理会社に委託していたが、運営管理の内製化により、三菱地所による「用地取得・開発」、2017年9月に東京証券取引所J-REIT市場に上場した三菱地所物流リート投資法人による「保有」、同投資法人から委託を受けて三菱地所投資顧問が行う「アセットマネジメント」と合わせ、3つの機能を役割分担。投資回収の回転を加速しバリューチェーンを構築することで、物流施設事業のプラットフォームを強化する。

また、神奈川県厚木市において2棟目の物流施設となる「(仮称)ロジクロス厚木Ⅱ」の開発計画も決定。現在計画中の案件を含めると、開発実績は、累計14棟・延床面積120万平方メートルに到達する見込み。三菱地所は今後も首都圏・中京圏・関西圏を中心として全国で年間2~4棟の開発を推進していく。

三菱地所グループは、eコマース拡大を背景とした物流施設開発への底堅いニーズや、物流不動産に対する投資家からの投資ニーズ、物流業界を取り巻く劇的な環境変化(働き方改革・物流効率化推進など)への対応とテナントソリューションの実現を目指すという。