「Docker」を利用したホスティングサービスを提供開始、さくらインターネット

インターネットインフラサービスを提供する、さくらインターネットは、米Dockerが開発するコンテナ型仮想化技術「Docker」を利用した新たなホスティングサービス「Arukas(アルカス)」を提供開始した。

Dockerは、Docker社から2013年に公開されたオープンソースのコンテナ型の仮想化ソフトウェア。Dockerで実現されるコンテナ型仮想化技術は、これまでの仮想化技術に比べ、オーバーヘッドの大幅な削減に成功し、サーバリソースをより効率的に利用可能。また、様々なOSに対応しており、開発環境の整えやすさや使い勝手の良さから、世界中の開発者に広く利用されている。

現在はDockerを利用している開発者により、一般的なソフトウェアが初期設定されたコンテナイメージが、Docker社公式のレポジトリ「Docker Hub」に無料で公開されている。これらを利用することで設定の手間を省き、開発者はアプリケーションの開発のみに専念することができるという。

Arukasでは、Docker Hubで共有されているコンテナイメージを利用して、簡単にコンテナインスタンスを作成/起動できる。直感的に操作できるシンプルなコントロールパネルで、複数台のコンテナインスタンスの管理も容易に行えるほか、サービス規模の拡張に合わせてすぐにリソースを増減できる。個人・法人問わずあらゆる規模のユーザーが利用可能だという。

Arukasは、これまで無料で利用できるオープンβテストを実施しており、2018年3月26日の正式提供時点で約10,000ユーザーの登録となっている。さくらインターネットは、「やりたいことをできるに変える」の理念のもと、サービスの提供を通じて、ユーザーが実現したいシステム開発を支援していく。