使用済み食用油を"燃料化"、セブンと愛媛県

セブンイレブン・ジャパンは、愛媛県が取り組んでいる地域のバイオマス資源「使用済み天ぷら油」を原料としたバイオディーゼル燃料を利用する取り組みに賛同し、県内のセブン‐イレブン店舗へ配送する米飯・チルド全ての配送車両の燃料としてBDFを使用する実証実験を開始した。

今回、実証実験に用いるBDFは、愛媛県内の家庭から回収された「使用済み天ぷら油」に加え、セブン‐イレブンの店内で揚げ物惣菜を調理した後の食用油、セブン‐イレブンの弁当や惣菜などを製造する専用工場で使用した食用油を原料にしている。今回の取り組みに参画している店舗は、愛媛県内の99店舗。

使用するBDFは月間2万リットルを予定しており、配送によるCO2の排出削減量は月間約2,590kg-CO2を見込んでいる。同社は、今後も愛媛県と協力し"使用済み食用油の燃料化"に継続的に取り組み、"循環型社会"の実現に貢献していくという。

愛媛県では、行政・県民が一体となり、2013年から家庭・事業所の使用済み食用油を愛媛県内全域で回収、BDFにする取り組みを実施してきた。ダイキアクシスは、セブン‐イレブンと専用工場からの使用済み食用油を回収し、BDFを精製、配送車輌へBDFを給油する。また、エスアイシステムはBDFを燃料とし、セブン‐イレブン各店舗へ米飯・チルド商品を配送する。いすゞ自動車がBDF使用車輌のメンテナンスを担当する。