フランクフルトに5つ目のデータセンターを建設、NTT Com

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、欧州のグループ会社e-shelterを通じて、「ドイツ フランクフルト 4 データセンター」(以下、FRA4)を建設し、データセンター供給能力を拡大する。

フランクフルトは、ドイツの金融、商業の中心地であることに加えて、クラウド事業者を始めとするITサービス事業者や、製造業の企業が進出している。NTT Comは、現在欧州では6カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン)でデータセンターサービスを展開。中でも、ドイツのフランクフルトにおいては、欧州最大となる4拠点のデータセンターを展開しており、今回、さらなる需要に応えるため、新たにFRA4を提供。フランクフルトにおけるデータセンター供給能力を最大1.5倍に拡大する。

FRA4は、災害リスクが少なく、利便性が高いフランクフルト国際空港に近いエリアに建設される、地上3階建てのデータセンター専用ビル。1ラック単位だけでなく、ルーム単位で顧客専用にカスタマイズして利用できる。

NTT Comの「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、業界最高水準の高信頼かつ高効率な設備を採用する。高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化や顧客からの拡張需要へ柔軟に対応する。

また、2018年度第4四半期に提供予定のデータセンタービルと同一仕様のモジュール化したビルが合計5棟建設可能な敷地を確保。顧客はビジネス拡大に合わせた柔軟なサービスが利用できるとともに、将来にわたって安心して利用スペースの拡張が可能になる。

サーバルームなど重要施設への入室は、多段階の非接触ICカードによる入室制限を基本としており、生体認証装置の設置運用など、さらに高度なセキュリティ対策を講じるカスタマイズも可能。建物内外の監視カメラに加え、建物周辺の防犯センサー、車両進入路への侵入防止ゲートの設置など、充実した不正侵入防止策で万全のセキュリティを確保する。

データセンター建物には、複数の主要通信事業者の通信回線を異経路で引き込む。各通信事業者の回線を相互接続するミートミールームやサーバルームへの配管、ネットワークラックへの配線は、すべて二重化。顧客のご要望に応じて、最高100Gbpsのインターネット回線や豊富なネットワークを、キャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できる。