IoT利活用を促進させるクラウド分析サービス

日本電産とセゾン情報システムズは、日本電産の製造現場における取り組みの中で構築されたデータ分析基盤と、セゾン情報システムズのデータ連携技術を融合したIoTクラウド分析サービス「Simple Analytics」をリリースすること発表した。

Simple Analyticsは、IoT投資の最適プロセスを提供するサービス。月額10万円から利用可能であり、クラウドサービスとして提供されるため、導入作業そのものに期間やコストを要することなく、すぐにIoT活用に取り組むことができる。さらに、取り組むべき課題を「見える化」することでIoT導入を成功に導くという。

サービスは「適合性評価」「システム構築支援」「簡易分析支援」の3ステップで提供。日本電産によると、技術面での支援だけにとどまらないサービスとなっているため、着手開始からわずか1カ月から3カ月で、IoT投資の可否やどのように取り組むべきかの判断を可能にするという。

・ステップ1「適合性評価」:IoTの取り組みそのものの課題を明確にするため、アセスメントも含めため「コンサルティングサービス」を提供。現状を確認することでIoTに適合する領域を選定し、Fit&Gapを分析・評価する

・ステップ2「システム構築支援」:製造現場への導入技術支援を実施。クラウドサービスの利用と、異なる機器のデータの収集・データ整備を支援する

・ステップ3「簡易分析支援」:特異点や異常傾向をすばやく把握し具体的なアクションにつげることができる「標準レポート」機能などを提供。収集したデータを「見える化」することで、分析結果の作成を支援する

共同事業において、サービス開発を日本電産が、販売・サポートをセゾン情報システムズが担当。両社は2020年の300社導入を目指しており、このサービスの提供を通じて、日本の製造業におけるIoT利活用の推進、競争力強化に貢献したいと考えているという。

両社では、これまでに6社を対象にテストマーケティングとしてSimple Analyticsを試験導入。大手製造業ではこのサービスの「標準レポート」による「見える化」で改善すべき点が判明、わずか6週間でIoTの導入成果を得られるなど、Simple Analyticsの高い投資効果が確認されたと説明する。