情報通信
商業施設で本邦初のIoT、スマートトイレを実証開始
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」により、さまざまなものがデジタルにスマート化していく。昨今それは産業設備や社会インフラの運用管理にとどまらず、スマートスピーカーに代表される家電、そして市民生活にまで広がり始めている。
東芝デジタルソリューションズはきょう、三井不動産と、三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ(神奈川県川崎市)において、IoT技術によるスマートトイレの実証実験を4月20日より共同で実施すると発表した。
同実証実験は、ラゾーナ川崎プラザの大規模リニューアルに合わせて、施設内のトイレ個室の利用状況およびトイレ前通路の混雑状況のIoTデータを収集し、可視化することで施設利用者の利便性や施設管理者の業務効率化の効果を検証するものだという。
トイレ個室のドアやトイレ前の通路に配置するマットにセンサーを設置、IoTデータを収集し、施設内各所に配置した案内画面にリアルタイムでの空き状況/混雑状況を表示して施設利用者に案内することで、トイレを探す手間や待ち時間を少なくすることに貢献し、施設を快適・便利に利用してもらう。施設管理者もトイレの混雑状況、長時間利用されているトイレ、利用されていないトイレを把握し、清掃や各種メンテナンス等の管理業務の効率化や防災・防犯対策を図る。
今回、IoTコネクティングサービスも事業の柱にするレンジャーシステムズ(株)の協力により実施する、トイレの個室の利用状況および通路の混雑状況を同時に可視化するIoT技術を活用したスマートトイレの実証実験は、国内商業施設として初の取り組みになるという。実証実験による導入効果および評価検証までを三井不動産と共同で行う予定の、東芝デジタルソリューションズは、デジタルコンサルティングからSI導入運用サービスまで、顧客の新しいビジネス変革を支援していく構えだ。