あらゆるモノがネットにつながる「IoT」は今、おもにセンシング技術によって、さまざまな現場で管理手法や生産工程を革新しつつある。
そしてきょう、CKDは、圧縮空気や窒素などの流量計測ができるセンサ「ラピフローFSM3シリーズ」を発売。ラピフローFSMシリーズは、生産工程で使用されるガスの流量を計測するセンサであり、現行のFSM2シリーズは使いやすさと小型・軽量化が評価――。今回同社は、工場の集中管理、予知保全のためのIoT化や多品種生産に対応するため、FSM3シリーズでは通信機能とガス種切替機能を追加したという。
主な用途として、電子部品の吸着搬送、半導体製造装置の窒素流量管理、溶接時の酸化防止のためのシールドガス管理、食品製造装置の酸化防止のための窒素充てん量管理、一般産業装置の空気消費量管理が挙げられる。
今回、PLCやPC、タッチパネルからの遠隔監視が可能となるセンサレベル・ネットワーク「IO-Linkの通信に対応」、空気・窒素・アルゴン・炭酸ガス・混合ガスといった流体に適用できる「1台で5種類のガスを計測可能」、半導体製造装置や食品製造装置など装置のクリーン度を保つために、発塵防止包装や、グリスを使用しない禁油仕様をラインナップした「クリーン仕様」、ワンタッチ継手・ねじ込み継手・気体の双方向計測・液晶表示の180°回転など、設計自由度を向上させ、グローバル対応も充実させた「豊富なオプション」といった特長を備えた。
新製品の標準価格は、樹脂ボディのものが14,690~ 70,110円(税抜)で、 ステンレスボディが57,020~129,550円(税抜)。これにより同社は'18年度に3億円、'20年度に10億円の販売を見込んでいる。