多言語での音声対話が可能なコミュニケーションロボット

シャープは、信号機や自動改札機の大手メーカーである日本信号が開発を進める駅案内ロボット「ekibo」向けに「AIoTプラットフォーム」を提供したことを発表した。

シャープは2017年から人工知能(AI)や音声対話を用いた製品やサービス開発を行う事業者向けに「AIoTプラットフォーム」に提供している。AIoTとは、AIとIoT(モノのインターネット化)を組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、家電などを人に寄り添う存在に変えていくビジョンのこと。

機器の「クラウド接続(IoT化)」、多言語対応の音声対話やデータ解析などを可能にする「クラウド構築」、各事業者のシステムとの「クラウド連携(Web API)」などの技術を総合的に提供することで、開発工程の短縮と省力化を支援している。

ekiboは、駅の利用者が行きたい場所を声で伝えると、最寄りの出口や行き方を音声で案内する。日本語、英語での対話も可能で、今後さらなる増加が見込まれる訪日外国人旅行者向けの案内にも活用が期待されている。日本信号は今後の本格展開を見据え、駅での実証実験を通じた効果検証を実施する。シャープは、案内対話の充実や対応言語の拡充などを支援する。

シャープは今後も、AIoTプラットフォームを観光案内やコールセンターにおける自動応答システムなどに幅広く提案することで、各種サービスや機器のAIoT化の促進に貢献する考え。