中小・中堅企業向けRPA推進で協業

SCSKとピー・シー・エーは協業し、基幹業務ソフトウェア「PCAシリーズ」と、エンドユーザー向けWebアプリ作成・運用のクラウドサービス「CELF」の独自RPAエンジン(β版)を組み合わせて、中小・中堅企業向けにRPA活用方法の検討およびRPAソリューション提供に向け、実効性検証を実施する。

昨今、多くの企業・自治体が働き方改革を進める中で、仕事のやり方・進め方を改善する以外に、ICTツールの導入による現場業務やデスクワークの効率化が求められている。特に基幹業務以外の領域は、企業でIT投資もされずに手作業・ファイル作業で効率化がされていないのが現状。

その1つの解決策として期待されるRPAの導入・検証が進んでいる。CELFのRPAエンジンは、PC1台当たり年間3万5,000円と安価に提供する予定で、特定の分野や一部の人のみでなく大勢の人に業務効率化の恩恵を与えることを目的とした「大衆普及型」を目指している。その中で、中小・中堅企業向け基幹業務を得意とするピー・シー・エーとSCSKが協業して、特に導入が進んでいない中小・中堅企業に対してRPA市場を創造するという。

今回、ピー・シー・エーの「PCA商魂(販売管理)」「PCA商管(仕入・在庫管理)」とCELFのRPAエンジンを組み合わせ、以下PoCを実施する。

・他システムから出力された取引先や商品の情報を基に「PCA商魂」「PCA商管」のマスターを登録・更新
・ネットショップの売上データを「PCA商魂」の売上データとして登録
・「PCA商魂」の売上データをExcelに展開し、分析資料を作成
・支払先からの請求データと「PCA商管」の支払予定データの照合
・他社ソフトウェアとの連携(請求書電子化サービスとの連携による請求書発行の自動化など)
・他システムからのデータ移行

両社は実証対象業務を基にPoCを行い、効果の高い業務や領域を洗い出し、テンプレート化して提供する予定。