情報通信
賃貸物件をIoT、低電力広域無線でスマートロック
産業および社会インフラの現場、商用・自家用自動車、そして生活者の身近にも、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が広がりつつある。
今日、レオパレス21とナシュア・ソリューションズ、平河ヒューテック、ソリトンシステムズ、計電産業、NTTコミュニケーションズの6社は、不動産賃貸業界初の「LPWAによるスマートロック制御」をフィールドで検証する取り組みを始めると発表した。
レオパレス21の賃貸物件を対象に、LPWA(低電力広域)無線通信技術「LoRa」と、世界初の広域対応IoT向けメッシュネットワークプラットフォームを使用したテストベッドを共同で整備。これにより、スマートロックなどのIoT機器に加え、IoTを活用する各種サービス等への応用可能性を模索し、展開を図っていくという。
メッシュネットワークプラットフォームは、国立情報通信機構の地域分散ネットワーク「NerveNet」をベースとした独自セキュリティ機構とLPWAの双方向通信技術を融合させたものであり、これを首都圏の住宅密集地域である東京都大田区・品川区と、郊外地域である草加市という環境条件の異なる2地域の物件8棟(大田区・品川区4棟、草加市4棟)を対象に検証する。
賃貸物件のIoT化におけるそれぞれの担当は次の通りだ。
ナシュア・ソリューションズ:NerveNet (ソフトウェア)、平河ヒューテック:NerveNet (基地局ハードウェア)、ソリトンシステムズ:基地局設置工事、計電産業:LoRA対応スマートロック、NTTコミュニケーションズ:スマートロック管理システム
通信には、LoRaとWiFiを組み合わせたゲートウェイ基地局を使用する。6社は、開発を進めているLoRa対応スマートロックのフィールドにおける機器制御・運用の検証をはじめ、全国展開を視野に入れた、環境条件に応じた導入パターンの検討・検証等も行っていく構えだ。