IoT看板センサーによる点検・保守・見守りサービス

ザイマックスは、IoT(モノのインターネット)を活用した建物の運営管理サービスの一環として、看板に設置したセンサーで傾き・揺れを計測し、看板の状態を遠隔監視することで、点検・保守・見守りを行うサービスを2018年4月に開始する。

オプテックスがIoT看板センサーの開発、オージス総研がクラウドシステムの構築を担う。

昨今、老朽化した看板落下による事故が全国で多数発生しており、事故のリスクのある看板は少なくない。屋外に設置している看板は、風雨や直射日光などにさらされる過酷な使用環境下にあるが、看板の点検方法として目視以外の点検方法は確立されていない。さらに、高所の看板の点検にはコストがかかり、全国各地にある多数の看板を頻繁に点検することが困難であるという課題がある。

そこで、IoTを活用した「(仮称)IoT看板センサによる点検・保守・見守りサービス」では、看板に設置したセンサーから得られるデータを活用し、日常の遠隔監視から、早期メンテナンスの計画立案、点検作業、補修工事を提案、データに異常値が検知された場合には駆け付ける、といったサービスを行う。このサービスにより、従来の目視確認を主体とする点検とは異なる観点から屋外広告物の維持管理に役立てることを可能にする。

サービス開始に先立ち、2017年から施工性、耐久性などを検証するフィールドテストを進めてきた。オプテックスのセンサデータの計測アルゴリズムの確立、オージス総研でのセンサデータ収集および解析のためのクラウドシステム基盤の開発、ザイマックスによるデータ解析アルゴリズムが確立できたため、4月から限定顧客向けにサービスを開始、10月からは正式サービスとして展開する予定。