情報通信
プロジェクトごとに迅速かつ適正な人材配置を実現する
人手不足が叫ばれている。日本では今、TOKYO2020に向けた競技施設の建設やインフラ整備が急ピッチで進められていて、有能な人材の確保と配置が難しくなりつつある。
政府の「国土強靱化基本計画」に基づく災害対策工事の活発化などによっても人材不足が問題になっている。多くの建設現場ではIT(情報技術)化が進んでおらず、プロジェクトに係る人の情報や作業予定は、監督者が紙や表計算ソフトウェア等で管理している。ゆえに各現場間での情報共有が難しく、人材の有効活用が図れていない。
あるいはそれらが高価な個別ITシステムのオプション機能であるため、一部の企業は人材の配置や情報管理用の低料金サービスを求めているという。
日立システムズは、建設や情報サービスなどの中堅・中小企業向けに、建設プロジェクトやシステム開発プロジェクトへの人材配置や人材情報の管理に特化した「人材配置サービス」を本日より提供する。同サービスは、各プロジェクトに割り当てられた技術者ごとの人材情報や作業予定、作業実績などを視覚的に管理できるシステムであり、クラウド基盤を活用し、割安な初期導入費用と月額費用を実現。
各技術者の基本情報に加えて保有資格や過去の業務履歴、健康保険の加入情報なども細かく管理できる。新プロジェクトへの着手や他のプロジェクトでの急な欠員にも、技術者の空き状況、資格やスキル、残業時間等を確認して対応。その現場に適した人材を迅速に配置可能となる。複数プロジェクトの並行時には、特定技術者への業務集中を回避し、作業を平準化できる。サービスのユーザーは、業務の効率化や生産性の向上、事業拡大が図れる。
クラウド基盤にはサイボウズの「kintone」を活用。システムの監視や障害およびセキュリティ対策が標準提供される。ほかに、備品管理や契約書管理など50種以上のアプリを無償で利用できる。ユーザーは機能追加も容易に行える。