西武鉄道駅構内でロボットを使った安全性向上の実証実験

日本ユニシスは、アースアイズ、西武鉄道と共同で「駅定点監視カメラの死角を警備ロボットが監視することで駅の安全性向上や駅係員の業務軽減負荷に寄与する」ことをテーマとした提案を行い、ロボットの実用化を目指し、都産技研との共同研究開発を開始する。

2020年に向けてインバウンド観光客の増加に伴い乗降客の急増が予測される首都圏の駅においては、安全性向上や従業員の警備・監視業務負荷軽減のニーズがあり、自律移動ロボットが駅構内の警備、監視を行うことに期待が高まっている。

今回の共同研究開発事業では、都産技研が試作開発中の自律移動型案内ロボット「Libra(リブラ)」と屋外利用を目指す試作ロボット「Taurus(トーラス)」の防水、防塵、踏破能力を組み合わせ、不審者、不審物などを検知、通報する仕組みを実現した自律移動型ロボットを開発する。

日本ユニシスは、サービスロボットを活用し企業の従業員を支援する取り組みを進めてきた。今後もこれまでの取り組みで得られたインテグレーションノウハウを生かし、カスタマイズ型ロボットの開発・導入を推進するとともに、すでに製品化されている各種の既製型のロボットのラインナップの拡充も推進する。また、公共交通機関施設(駅や空港)においては安全性向上、役務負荷軽減の実現に向けたロボットサービスの事業化に向け取り組んでいく考え。

また、2018年秋から西武鉄道の一部駅構内での実証実験を開始する予定。