ここ数年でAI活用により成果を挙げている事例が相次ぎ、AIに対する関心の高まりと導入が急増している。既にビジネスの世界において、AIは「活用すること」が価値ではなく、「活用によりどんな価値を生み出すか」という段階に入っている。
機械が抽出した特徴量を元に答えを出すためのルールを機械が決定するディープラーニングには、得意不得意があり、現状では「訓練された人間に勝つのは非常に難しいこと、しかし一方で導入のポイントを押さえれば、低コストで既存システムをはるかに凌駕することも可能であること」も認識されている。
AI活用を成功に導くためには、AIの得意不得意を的確にとらえて、業務システムに組み込むスキルを保持した技術者の存在が不可欠となっている。
こうした背景のもと、日立ソリューションズ・クリエイトは、各種業務システムの提供を通じて、長年培ってきたノウハウの強みにAIをプラスし、ユーザーのAI導入・活用を支援する。AIは活用していくことで、その精度が上がり成長していくシステムとの認識のもと、ユーザービジネスの成長とともにAIも成長させ、課題解決に貢献していくという。
日立ソリューションズ・クリエイトによると、同社は、AI構築の各プロセスに必要な3つの技術である「高いレベルのAI技術」「教師データ作成、データクレンジングに必要な知識」「DevOps時代の高速・高品質開発力」を有すると説明する。
この3つの技術を基に、ユーザーが通常実施している「基幹業務」や「システム化が困難で手作業や外注に頼っていた業務」にAIをプラスし、業務の自動化や効率化を支援する。また、自社の各製品にAIをプラスし、AI技術を活用したソリューションを提案する。
同社は今後、さらにAIに特化した教育の充実を図り、自社内AI技術者を2020年までに1,000人育成することを目標に、体制強化を図っていく計画。