電気自動車の充電履歴をブロックチェーンで管理する技術の実証実験

インフォテリア、中部電力とNayutaは、中部電力の技術開発本部(名古屋市緑区)において、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車の充電履歴をブロックチェーンで管理する技術の実証実験を実施していることを発表した。

今回の実証実験では、Nayutaが開発した、ブロックチェーンに対応した充電用コンセントと、インフォテリアが開発したスマートフォンアプリをインターネットやBluetooth でつなぎ、「いつ」「誰が」充電したのかという充電履歴をブロックチェーンに記録して、セキュリティを担保しながら管理する技術の検証を実施する。

インフォテリアによると、この技術により、少ない導入費用で信頼性の高い充電管理システムを運用することが可能になり、例えば集合住宅のオーナーに EV 等の充電設備を安価に導入していただけるなど、新たなサービスにつながる可能性があるという。

今後、今回の実証実験で抽出した技術的課題の解決を図り、ユーザーに利便性を提供するサービスの開発につなげていく。

現状、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車に興味を持つものの、充電環境が不十分であるためにあきらめている消費者が存在する。駐車場にスマートコントラクトができるコンセントを設置することで、権利を入手して電気を利用できる。

スマートコントラクトはブロックチェーンの機能の一つであり、様々な契約プロセスを自動化する仕組み。スマートコントラクトの機能を活用すると、人を介さずに契約締結できるとともに、運用履歴などが改ざんされないことを保証されるため、管理コストの削減につながる。