メンテナンスフリーなIoTセンサーシステムが構築可能に

フジクラは、先端技術総合研究所、センサ・システム研究部で全く新しいコンセプトの920MHz帯マルチホップ無線センサーシステムを開発し、データ収集から見える化までサポートするトライアルキットの一括提供を開始する。

トライアルキットでは、ユニアデックスが提供している「DataOcean」によるクラウド機能とソラコムが提供するLTE回線「SORACOM Air」をパッケージングして一括提供する。

フジクラの920MHzマルチホップ無線センサーシステムは、低照度、散乱光で高い光電変換効率を持つ色素増感太陽電池(DSC:Dye-sensitized Solar Cell)をエネルギーハーベスト(EH)電源とし、沖電気工業製のマルチホップ無線モジュール「SmartHop SRシリーズ」を搭載することで、マルチホップ伝送でカバーエリアの拡大と、低消費電力化を両立してEH化を実現、電池交換を含めメンテナンスフリーなIoTセンサーシステムを構築できる。

また、ユニアデックスのDataOceanは、計測デバイス製品のIoTクラウド対応を可能にするサービス。フジクラは無線センサーシステムとDataOceanのクラウド機能を連携させることで、データの利活用を手軽に行えるようにし、ユーザーのIoTビジネスの実現を支援する。

トライアルキットでは、5項目(温度・湿度・気圧・照度・人感)のセンシングを可能とするセンサーノード3台と無線データを収集するステーション1台を販売。加えて、SORACOM Air、およびDataOceanによるクラウド機能(デバイス管理、収集データの蓄積、閲覧、ダウンロード)の使用権利を一括で提供する。