ITインフラ運用の統合と自動化に向けて

さまざま業態業種における仕組み等のデジタル化、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)の中心には先進的なICTがあり、ITインフラがある。後者は、多彩な市場ニーズや業務プロセスなどをアプリケーションによって具現化して運用する核心だ。

ゆえに近年、エンタープライズおよびサービスプロバイダーのITインフラは肥大化し、その運用プロセスは人知人力を超えたものになりつつある。

DXによりICT利用形態の多様化が進むなか、ITインフラも複雑化し、運用業務の効率化が大きな課題になっているという。NTTコムウェアは、アイルランドのUBiqube社と業務提携。企業のITインフラ環境の統合管理および運用の自動化サービス「SmartCloud® オーケストレータ」を、本日から提供する。

同サービスは、デバイス毎に異なるAPIを統合する抽象化レイヤーであり、上位のオーケストレーションレイヤーの変更無しにデバイスの追加変更も行えるソフトウェア「MSActivator」を基礎に――従来運用者が手作業で実施していた多種多様なネットワーク機器、セキュリティアプライアンス、仮想サーバー等の設定作業をワークフロー化し、自動化を簡易に実現する。

NTTコムウェアでは、既に自社クラウドサービスのマルチベンダ環境下での運用自動化を「MSActivator」にて実施。高スキルを有する同社エンジニアが、顧客プロセスに適合した「SmartCloud®オーケストレータ」の導入をDevOpsフレームワークにより迅速に行うことが可能だという。

新サービスは、顧客ITインフラ環境へのSI型、運用サービス全体のアウトソースを受託するクラウド型があり、オーケストレータ導入支援を行うコンサルティングサービスもあわせて提供する。同社はこれにより顧客のIT運用の効率化、競争力強化に貢献する構えだ。