対話型AI(人工知能)エンジンの開発を手掛けるSELFは、Webサイトやアプリに搭載するだけで、サイト利用者と対話して適切な情報を提供するマーケティング向けAIサービス「SELF CMP(Communication Marketing Package)」の提供を開始した。
SELF CMPは、既存Webサイトやスマートフォンアプリなどに1行のコードを記述することで、AIによる対話機能を追加できる。利用者と対話して利用者を認識した上で、最適な情報を提供したり、商品の提案などを行う。
SELFによると、従来のチャットボットでは利用者からの言葉の投げかけに対して、一問一答で返答する一方通行の構造が主流だが、同サービスではAI側から利用者に対して発信し、利用者の回答内容に応じてさらにAIが返答・提案するという形式を取るという。
導入企業は、利用者の情報を閲覧してもらうだけのサイトから、利用者とコミュニケーション可能なサイトへとシフトできる。それにより、顧客満足度の向上とマーケティング機能を同時に提供する。また、対話の中でのユーザーから聞き出した情報は一元管理され、商品・サービスの問題改善に役立てたり、次の商品開発に応用することもできるという。
SELF CMPを導入することで、潜在顧客や見込み顧客に適切なアプローチを取り、サイト利用者のLTV(顧客生涯価値)を最大化する効果が期待できる。