実体験を通じてビジネスにおけるAI活用を促進

NTTデータ先端技術は、NTTデータ、日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)の協力のもと、AI(人工知能)技術を実践・活用してもらうための組織および場として「INTELLILINK AI Lab(インテリリンク エーアイ ラボ)」を2018年2月20日に設立した。

INTELLILINK AI Labは、日本IBMが提供するIBM WatsonのテクノロジーをベースにNTTデータ先端技術が有するシステム基盤スキル、NTTデータが有するアプリケーション開発スキルを活用し、ユーザーが想定するAIソリューションを直接見て、触れて、活用へつなげる環境として提供する。具体的には、専任スタッフによる技術動向や活用方法の様々な相談や、導入に向けた実証実験などのノウハウの提供などAI活用に関するサポートを一元的に支援する。

AIの基本的な理解・知識習得のためのセミナー・研修などを開催したり、実際のビジネス適用方法を体験できるユースケースに基づくデモを提供したりする。また、先行導入事例の紹介やビジネスにおける活用方法のアドバイスを提供する。さらに、AI導入の実現に向けた具体化サポートを活用できる。

これにより、AI導入を検討していた企業は、AIに関する様々な製品やサービスに触れ、ユースケースを知ることを通して、自社の課題解決に必要な取り組みを具体化し、推進することが可能になるという。

昨今、企業におけるAI活用への関心が高まっている。IDC Japanの調査結果では、国内AI市場における2016年~2021年の年間平均成長率は73.6%、2021年の市場規模は約2500億円と予測されている。

また同調査結果では、57.4%の企業が、AIが自社のビジネスに何らかの影響を及ぼすと回答している一方で、現在AIを利用している企業は全体の1割にも達しておらず、利用していない企業の3割以上は活用方法が分からず、これから理解を深めていく段階にあるとの結果が出ている。

AIをビジネスや業務へ活用したいというニーズは強いものの、導入・活用に踏み出すに当たっては、企業がAI導入のイメージを持つきっかけとなるユーザー体験の提供が必要と考えられているとNTTデータ先端技術は説明する。