IoT基盤を用いた高齢者見守りサービスを提供開始

TISインテックグループのクオリカは、流量センサーを用いて高齢者を見守るサービス「CarePAD(ケアパッド)」のサービス提供を2018年2月21日に開始することを発表した。水道水の利用有無などによる遠隔モニタリングを行う。

少子高齢化社会が進み、単独世帯の孤独死が大きな社会問題となっている。多様化する社会生活環境を背景に親と離れて暮らす子供世帯が増え、子供世帯が離れて住む親の安否を心配する機会が増々多くなっている。

クオリカでは長年にわたり水道水を使って居住者の生活の様子が簡単に分かる実証実験を実施してきた。この実験を通して得たデータやセンサー開発のノウハウを元に開発したのが高齢者見守りサービスであるCarePADだという。

CarePADでは、自社開発した非接触流量センサーを居住者宅のトイレに取付け、水道水の利用有無や利用量・利用パターンなどを遠隔でモニタリングする。部屋の中の動き(人感)や、環境データ(温度・湿度・照度)が取得可能で、双方向で簡単にコミュニケーション(メッセージ送受信)が図れる。また、オプションとして、Bluetooth搭載の周辺機器を(外出管理タグ、血圧計など)を用意する。

CarePAD提供に当たり、高齢者見守りで実績のあるインタープロをパートナー先として、連携を図る。既に、大京アステージと穴吹コミュニティ向けにサービスの提供を開始している。

クオリカでは、高齢者の方への見守りサービス提供を検討中の企業へ、クラウド環境・通信環境・機器調達までを一括で提供する。また、今後は機器販売型・機器も含む完全サービス型などのサービス形態をメニュー化し、マンション管理会社に加え、サービス高齢者住宅供給会社や企業の福利厚生などにも展開。2020年には5万世帯への導入を目指す。