農協配車システムにより、農業のIT化を促進

サイボウズと三浦市農業協同組合(以下、三浦市農協)は、三浦市における農業のIT化推進連携の第二弾として、2018年4月に「三浦市農協配車システム(仮)」を運用開始することを発表した。

サイボウズと三浦市農協は、2017年5月から三浦市における農家の収益安定化を目的とした農業のIT化推進で連携し、神奈川県内で初めての有線放送代替システム「アグリコネクト三浦」を運用開始した。これは、サイボウズの「kintone」を基盤とした市況や概況などの情報を共有するプラットフォームで、市内の約80%の農家が採用している。

今回、連携の第二弾として、「三浦市農協配車システム(仮)」を2018年4月から運用開始する。同システムは、サイボウズの子会社であるサイボウズ・ラボとの連携によって開発された。

通常、各農家からの出荷情報を事業所がとりまとめ、農協が手作業で約50の市場への出荷物の品目・数量などの振り分けプランを作成していた。この作業が三浦市農協配車システムを使用することで、kintoneに出荷情報を入力すると瞬時に出荷物振り分けプランが自動生成され、作業時間が1日当たり約8時間削減できる。

また、配送トラックへの積荷が効率的になることで、トラックの台数削減による費用削減、CO2排出量の削減に寄与。このシステムの運用によってkintone上にデータが蓄積され、データベースの専門知識のない人でも出荷量の変化などを可視化して観察を可能にする。また蓄積したデータによって、今後コンピュータによる判断の支援や自動化が促進する。