JCB、帳票入力業務の自動化による業務効率化を推進

ジェーシービー(JCB)は、業務効率化への取り組みを強化するため、AI OCR技術を活用した各種帳票の入力業務自動化に関するPoC(Proof of Concept:概念実証)を複数の企業と連携して開始する。

AI OCR技術とは、従来のOCR(光学文字読み取り)技術に人工知能(AI)を搭載し、前後の文字や学習データから文字を連想することで、手書き文字などの読み取りづらい文字の認識率を向上させる技術のこと。

今回のPoCでは、手書き文字認識精度の検証として、クレジットカード入会申込書やタクシーチケットなどの定型帳票、読み取り対象位置の自動特定精度検証として、請求書や契約書などの読み取り対象文字の記載箇所があらかじめ特定できない非定型帳票を対象とする。

従来、OCR技術は、手書き文字の認識精度に課題があり、JCBでは業務への積極的な導入をしてこなかった。今回のPoCによってAI OCRの有用性を見極め、各種入力業務の自動化による効率化、スピードアップを図り、2018年度中の実用化を目指す。