TKCは、姫路市と神姫バスの協力の下、マイナンバーカードの「公的個人認証サービス」を活用したバス優待乗車の実証実験を2月20日に姫路市内で実施する。
公的個人認証サービスとは、オンラインでの申請や届出といった行政手続やインターネットサイトへのログインを行う際などに、他人による「なりすまし」やデータの改ざんを防ぐために用いられる本人確認の手段のこと。
今回の実証実験は、総務省の「公共交通分野におけるマイナンバーカードの利活用実現に向けた諸課題に関する調査研究」事業の一つとして実施するもの。日常生活に密着したサービスとして、公共交通機関でのマイナンバーカードの活用ニーズや課題の調査を行うとともに、実証実験を通じてその実現可能性、今後の対応方針を検討し、国や地方公共団体、交通事業者、住民など、社会全体の利益に資することを目的とする。
実証実験では、高齢者などを対象とした優待乗車パスとしての活用を想定し、市民モニター(30人程度を予定)に実証実験用のマイナンバーカードを使ってバスへの乗車・降車などを体験してもらう。
これにより、市民に身近な移動交通手段であるバスの乗り降りにマイナンバーカードを利用する効果や技術課題などの検証を行うとともに、今回の実証を通じて市民にカードが様々な場面で利用できるものであることを知ってもらい、今後の取得促進につながることを期待しているという。