Z.com Cloud Miningでは、GMOインターネットが欧州法人を通じて運営している、マイニング施設「次世代マイニングセンター」のマイニング設備の一部を貸し出し、設備の管理を行うというもの。
利用設備でマイニングに成功した場合、そこで獲得した仮想通貨をマイニングの報酬として受け取ることができる(別途、管理手数料がかかる)。これにより、自社でマイニングの設備投資・運用が難しい事業者もマイニングに参加できる。
Z.com Cloud Miningの設備レンタル料は、1契約につき5百万ドル。2年間のレンタル料の一括前払い方式となり、途中解約不可。ビットコインやビットコイン・キャッシュなどSHA256対応通貨が対象となる。
GMOインターネットグループでは、2017年5月の仮想通貨売買所の開始を皮切りに、同年9月に仮想通貨のマイニング事業への参入を発表し、12月には当初の予定より前倒しで事業を開始するなど、仮想通貨関連の領域において本格的な事業展開を進めている。
マイニング事業においては、高性能なコンピューターを自社開発するべく、パートナー企業とともに、マイニング専用の最先端7nmプロセス技術を活用した半導体チップ(次世代マイニングチップ)の研究開発を進めている。
2018年1月にはその重要なマイルストーンとなる、12nmFFCプロセス技術を用いた半導体の開発に成功している。また、電力供給の面においては、再生可能エネルギーの豊富な地域に「次世代マイニングセンター」を設置し、クリーンで安価な電力の調達を可能にしている。
同社はマイニングチップを搭載したマイニングボードを製造後、次世代マイニングセンターで使用するだけでなく、一部外部への販売を行うことを検討。また、外部販売においては、2018年度内を目処にトークンセール(ICO)の実施を計画している。