ドローンによる地下トンネル内の点検実験

三菱地所、丸の内熱供給、ブルーイノベーション、Liberawareは、東京都千代田区の複合ビル「丸の内オアゾ」周辺の地下に位置し、エリアのオフィスビルの空調用エネルギーを供給する熱プラント間を結ぶ熱供給用洞道にて、自律飛行ドローンを用いた点検実験を実施した。

従来、ドローンは屋外で飛行させることを想定して開発されており、一般的にはGPSを使った位置制御技術が用いられている。今回の実験は、GPS信号が届かない地下空間でドローンが自らの位置を認識し、さらに洞道という狭小な屋内空間にて自律飛行を行うため、技術的な難易度が非常に高い実験となる。

三菱地所は、多様な人・企業が集い、交流することを通じて進化していく街を目指し、丸の内エリアの「オープンイノベーションフィールド」化を進めている。これまで「EGG JAPAN」「Global Business HubTokyo」「3×3 Lab Future」「FINOLAB」など多様な人と人との交流を促す各施設の設置、ビジネスクラブ「東京 21c クラブ」の運営、スタートアップ企業の活躍する場を創出してきた。

今後はこれらの取り組みをさらに加速させると共に、先進技術やテクノロジーを用いた実証実験を積極的に行い、エリアの機能向上を目指す。今後、日常点検の効率化、ドローンと人の分担点検による点検の質向上が期待される。