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そのテレビ番組を視る、人たちの行動をAIと変える
視聴率がすべてに優先する。テレビ番組は、特に民放においてそうであろう。と同時に、視聴者は番組から大きな影響を受ける。
肩入れする俳優や出演者に感情移入したり、その言動や装いをまねたりして余韻をも楽しむ。だからこそ民放番組のスポンサーも、視聴率の高低に一喜一憂する。
広告効果の最大化を支援する広告配信プラットフォームをDSPと呼ぶ。業界では広告媒体社の広告収益を最大化するためのプラットフォームSSPとともに、RTBを通じて、広告枠の売買をリアルタイムに行っているという。ソネット・メディア・ネットワークスは、同社DSP「Logicad」において、ビデオリサーチ社提供のデータ統合ソリューション「VR LINC」と連携した、「テレビ視聴者ターゲティング」の提供をきょうから開始する。
同ターゲティングでは、次のようなステップを経て広告を配信することで、テレビとの相乗効果をより発揮したキャンペーン展開が可能になるという。
① 機械式テレビ測定による「テレビ視聴データ」の取得:テレビとネットの関係を把握するビデオリサーチ社の「VR CUBIC」をもとに、テレビ視聴量の多いユーザーや、指定もしくは特定番組ジャンルの視聴ユーザーなど、個人を特定しないIDをベースにしてセグメントを作成。
② 人工知能(AI)を活用し、ユーザーを拡張:そのセグメントに対して、独自開発AI「VALIS-Engine」による"拡張"を実施し、行動パターンの似ているユーザーを発見。
③ 拡張セグメントに対し、DSP「Logicad」による広告配信:一定ボリュームを確保したユーザーセグメントへ広告配信を行い、特定番組に興味があり関心が高い人たちの態度変容を促す。
「テレビ視聴者ターゲティング」を展開する同社は、今後このプラットフォームにて企業が保有するデータとの連携を順次拡大し、デジタルマーケティングの最適化を支援していく構えだ。