あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の導入が企業で進展しつつあり、それにより収集し集積した膨大なデータの塊からアイデアや革新の種を得る、即ち「ビッグデータ」の活用が、新たな商品やサービスをいちはやく市場へ投入するためにも期待されている。
と同時に、企業においては、日々増大するデータから目的とする情報を正確に検索・取得するために、ビッグデータに対応した検索サービスへのニーズも高まってきているという。ITソリューションプロバイダのNSWはきょう、ビッグデータ検索サービス「Union Search」の提供を開始すると発表した。
あらゆる種類のデータ形式において、データ量に依存せず横断的な検索を可能にする。これまで同社が培ってきたIoT関連技術やWEBシステム開発におけるビッグデータ活用のノウハウと、高精度な自然言語処理を用いた人工知能(AI)を活用することで、検索キーワードの意味を理解し、最適な検索結果を提示。導入には、検索対象データの授受やクローリング設計、検索機能設計が必要となり、導入期間として約1か月間を見込んでいるという。
同サービスの特徴は次の3つ。
「横断検索」機能:WEBサイトやデータベース、ファイルサーバなど広範囲における横断的な検索により、ビッグデータを効率的に検索。
「AIサポート」機能:自然言語処理を用いたAIサポートにより、検索キーワードの意味理解、および検索スコアとクリック回数から最適なランキングを生成し、利用者が真に求める検索結果を導き出す。
「クラウド検索」機能: Office365やAzure、AWSなどクラウドサービス上に保存されたデータやドキュメントを検索することが可能。
1ライセンス月額1万5千円からの提供により、他サービスと比較して高いコストパフォーマンスを実現する。同社はこれを今後5年間で50社へ導入していくという。