アナログ計器の自動読み取りサービス、駆けつけ保守とともに

モノとコトのデジタル化が進んでいる。今でも、さまざまな設備の監視・管理ではアナログメーターが利用されている。センサーやネットワーク等の新設もしくは増設作業が、主たる設備の操業に悪影響を及ぼすだろうために。だが、従業員の高齢化は止らず、人手不足は深刻である。

国内の産業・社会インフラにおいては、設備稼働率の維持・向上が経営課題になっていて、生産ラインなどへのIoT(モノのインターネット)導入が進んでいる。が、それら基幹システムを安定稼働させる屋内外の各種設備の監視・点検では、設備の一時停止や電源/通信の確保といった課題により、デジタル化の進展が遅れているという。

日立製作所は、日立システムズと連携し、アナログメーターの自動読み取りにより、製造工場やエネルギー分野などの社会インフラ設備における点検業務を大幅に効率化する「メーター自動読み取りサービス」を来月1日から販売開始すると発表した。

同サービスは、アナログメーターなどの現場データをデジタル化する、既存の設備に後付け設置が可能な「レトロフィット無線センサー」、およびセンサーデータを収集・監視するための「センサーデータ収集・監視システム」、さらに機器の設置や定期・駆けつけ保守も含め、システムの導入から運用までを一つのパッケージにした、点検業務を効率化するフィー型のサービスだという。

無線センサーは、アナログメーターの撮像を内部で人工知能(AI)を応用して解析し、メーターの指示値をデジタル化。無線通信データの軽量化技術と日立独自の高度な電源制御技術による省電力設計により、電池で3年間稼働する。防じん・防滴・防水設計のため、屋外などにも導入可能だ。そして、データ収集・監視システムは、およそ25年間の豊富な実績を誇る統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」のIoT版であり、異常検知時の自動通知や、迅速な初動対応を可能にしている。