ZMPは、最大5kmの計測エリア内でセンチオーダーの位置計測が可能な高精度位置計測ソリューション「ZMP RTK Position-Z」の販売を開始した。
ZMP RTK Position-Zは、GPSとGLONASSに対応しRTK(リアルタイムキネマティック)によりセンチオーダーの位置計測が可能なシステム。フィールド内に固定する基準局と、車両に搭載する移動局、アンテナや補正信号送受信機、ビューワアプリケーションなどのソフトウェアを含む。
RTKのための補正データは無線(Zigbee)により配信する。従来は30mの計測範囲だったが、中継器(オプション)を利用することで100mまで計測エリアを拡大可能。さらに、Android端末を利用したインターネット経由での補正データ利用により、最大5kmのエリアでの計測も可能で、実験環境に応じて柔軟なシステムを構築できる。
付属ソフトウェアでは、衛星の捕捉状況に加えて無線によるRTK補正データの取得状況をリアルタイムで表示。計測環境の調査や構築を迅速に進められる。また、計測データを地図(オープンストリートマップ)上へ重畳表示・三次元表示を行うビューワも付属している。
ZMPによると、テストコースや作業フィールド、キャンパス内などでの車両走行実験や、建機・農機、自律移動ロボットなど移動体の自動走行時の位置計測システム、リファレンスシステムなどで活用できるという。価格は、210万円(税別)から。