情報通信
有人操作していた60種類の処理を完全自動化
フォーバルテレコムとインフォテリアは、フォーバルテレコムがPC操作の自動化と複雑な業務やバックエンド業務に至るまでの一連の業務処理を完全自動化するため、RPAツールの「WinActor(開発:NTTアドバンステクノロジ)」とインフォテリアの「ASTERIA WARP」を連動したことを発表した。
フォーバルテレコムは、5年前にASTERIA WARPを導入し、受注・決済に関わる業務処理を自動化していた。しかし、その後のビジネス拡大により、当初はシステム化するほどではないと考えていた手作業を中心として人的労力を伴う処理件数が増え、担当者の業務時間が大幅に増加したという。
こうした課題を解決するため、2017年6月にRPAツールであるWinActorを導入し、ASTERIA WARPで生成したデータを基に請求書の作成業務など月末・月初に集中するPC上での単純作業を自動化。その一方、代理店から入手した情報の基幹システムへの登録業務などでは、ASTERIA WARP実行前に登録データを特定のフォルダにセットするなどの事前処理を要していた。
同社では、このような有人操作の必要な処理が60種類あった。これらの事前処理にWinActorを利用することで、フロントエンドからバックエンドまでの処理を完全自動化し、これにより担当者の業務負荷は削減され、人的ミスも防止できる体制を構築できた。
具体的には、データのフィルタリング、フォーマット変換、メール処理、報告処理、複雑な処理などデータベースアクセスを伴う業務にはASTERIA WARPを適用。個人のPC画面上での単純作業、Webデータ取得、プリントアウトなどの業務にはWinActorを利用している。