ダイバーシティ時代の業務マニュアル作り、配布もクラウドで全国へ

肌の色も性別も、年齢や国籍、学歴や性格、価値観も問わない。ダイバーシティ(多様性)は、超高齢化社会へと突き進む日本において、今後ますます重要な意味を持つ。GDPの維持向上を「働き方改革」のみでは実現しきれず、きっと多様性を受け入れる器を広げることになる。

そこで働き方変革の自社実践など、すべての人が柔軟に、創造的かつ健康に生活できる社会のため、顧客に寄り添い、ともに成長していくことを目指している。いま、この国では人材不足やダイバーシティ推進の観点から、属人化しがちな業務ノウハウや知識の蓄積、従業員の習熟度向上、事業継承がマニュアル化によって期待されている。多くの業種において、日本語が母語でない人の雇用機会が増加。業務マニュアルのほかに就業規則など、多岐にわたるドキュメントを素早く多言語化することが求められているという。

コニカミノルタジャパンはきょう、教育および業務用ドキュメント向けクラウドサービス「AiLingual®」の取扱いを順次全国で開始することを発表した。ナレッジ共有プラットフォームとなる同サービスは、多言語ドキュメントの作成・共有・フィードバックをワンストップで実現する。これまで企画・開発元のコニカミノルタ BIC Japanで限定的に販売してきたものだが、今回、販売範囲を広げて、より多くの業種・業態において顧客の働き方変革への貢献を目指す。

「AiLingual®」は、動画や画像、テキストを含んだマルチデバイス向けマニュアルを、Webサイト制作の専門知識が無くても簡単に作ることができる。2言語併記も可能なため、指導者と学習者の母語が異なる場面でも役立つ――ほかに、20カ国語に対応、作製したドキュメントをPC、タブレット、スマホでも見やすい閲覧サイトで共有――といった特長を備えていて、昨年11月には日本e-Learning大賞「働き方改革特別部門賞」を受賞している。