無線で公共インフラやビル、工場・店舗などを監視し異常を通報

さまざまな業種で「働き方改革」が叫ばれ、国際的に見ても低いといわれる生産性の向上も課題となっている。我が国は少子高齢化による労働力不足に直面していて、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」などを活用した、課題解決が強く求められている。

近年、特に製造業や店舗では、各種設備や現場の状態を効率良くデータで収集し、監視する仕組みが希求されているという。NECプラットフォームズはきょう、生産現場や店舗など様々な現場の状態監視・通報を可能にする無線センサ対応の遠隔監視システム「コルソス CSDJ-A」を発売開始する。

同製品は、従来の遠隔監視システム「コルソス CSDJ」の監視・通報・制御の機能はそのままに、新たに無線受信モジュールの追加により無線センサに対応。これにより有線センサに加え、無線センサによるデータ取得が可能になり、様々な現場の状態監視や異常時の通報を実現する。配線の手間を省き手軽な導入が可能になるうえ、有線センサでは配線が困難な生産現場の稼働状況や店舗の温度管理などの監視を行える。

生産現場ではライン設備の稼働を監視し生産性低下の要因を見つけ改善を図ったり、店舗や倉庫では冷蔵・冷凍庫を監視し、温度異常を早期発見、通報することが可能となる。ほかに、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する環境発電技術EnOceanの採用によりメンテナンスの手間を削減したり、遠隔監視に必要な機能のワンパッケージ化により容易かつ低コスト導入を実現したりといった特長を備えている。

「コルソス CSDJ-A」を年間2,000台販売する計画を掲げるNECプラットフォームズは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しているNECグループのなかにあって、今後IoT関連事業をさらに強化していく構えだ。