およそ8万人の入退場と仮想デスクトップは掌(たなごころ)で

いったいパスワードはどれほど安全なのだろうか。個人用、業務用を含めていくつ記憶し、それらを年に何回変更することか――そうしていても、符号の組み合わせである限り破られる可能性がある。パスワードを忘れて、サービスやPCが使えなくなることもある。

現在、国内約8万の従業員が政府主導の「働き方改革」一環として、介護や育児と仕事との両立、ワークライフバランスの改善ツールとなる「仮想デスクトップ」の活用を進めている。富士通は、同デスクトップへのログインを、パスワード認証から手のひら静脈認証に切り替えていく。また、富士通ソリューションスクエアと東海支社にある入退場ゲートの認証を、従業員カードから手のひら静脈に変更。そこで働く約5,200人を対象とした実証実験を約1年間行うと発表した。

どちらもクラウドのしくみ「FUJITSU Cloud Service K5」上に構築し、本人認証や統合的な運用・管理を実現するとのこと。ログイン認証、入退場ゲート認証ともに、富士通フロンテックの生体認証装置「PalmSecure」を活用し、「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤 AuthConductor Server」にて、あらかじめ登録した従業員の手のひら静脈のデータと「PalmSecure」で読み取ったデータとを照合する。

大規模な手のひら静脈データは、富士通研究所の高精度な画像補正技術により、膨大な中から個人のデータを瞬時に照合し、確実かつ速やかな認証が可能である。そして、入退場ゲートの認証には、富士通ネットワークソリューションズ製の入退室管理システム「Stronguard」に手のひら静脈認証機能を対応させることで実現しているという。

"オール富士通"の取り組みで得られるノウハウをもとに、同社は以後、顧客への手のひら静脈認証ソリューションの拡大を図っていく構えだ。